昨日開催しました「web集いの場」の議事録です。すでにご案内のようにメーンテーマは「障害と防災」。みなさま活発にご発言いただきました。
今回の話し合いを通じて実感したのは、われわれ重度の当事者を支える家族として、コロナ禍の災害「複合災害」においては他人任せではなく、自ら考え行動し周りと協力し合うという姿勢が必要になるということです。もはや行政が何とかしてくれるだろう、という考えは捨てなければならないと思います。
来月は「経済問題(お金の問題)」についてご案内(web説明会)する予定です。
* * * * * * *
第2回 脳損傷・高次脳障害サークルエコー 「web集いの場」(06.08) 議事録
作成者:サークルエコー代表 玉木和彦
参加者:正会員・家族 12名(途中参加・退出含む)
主な内容:
(1) 報告事項(代表より)
・5月末日時点の財務状況と出入金
・ボランティアセンターへの申請
・オリックス生命からの説明会依頼についての確認 →ニーズ連絡済(詳細は調整)
(2) 近況報告(各家族)
・各家庭ともにおおむね大きな変化はない
・ご家族は趣味などを楽しんでいる方が目立つが、一部の方に手術、健康悪化あり
・当事者の方は比較的落ち着かれている模様(一時的に悪化するケースあり)
(3)今回のテーマ:高次脳機能障害当事者・家族における防災
・今回、事前に地域における防災状況についてヒアリングしていただいたが、多くの
地域で、一般的な防災への取り組みだけで、「障害者視点」が欠如している
・「災害時における要支援者名簿(障害者・高齢者・妊婦など)」を作成している自治
体は多いが、そのリストの活用方法などは当事者・家族には伝わっていない
・サークルエコー会員はみなさん重度であり、避難所避難は適していない
が、現在の各自治体の避難体制の基本は避難所避難。どのように避難をしたらよいのか
・ある自治体では避難所まできたら、避難所に在中する保健師が当事者の状況をみて
福祉避難所へいくことを勧めるという。緊急時にそんなことは可能か?意味をなすか?
・避難所は「密」になる。機能を果たすためには1/4ほどの規模になるという
・重度者は在宅避難が基本になるが、家族は当事者を抱えて動けないので、救援物資
などの調達を支援してもらえると助かる(要普段からのコミュニケーション)
・備蓄状況は準備不足。家に揃っていると思うがまとまっていない
・過去の教訓から、生理的欲求を満たすもの以外に、「情報とエネルギー」対応は必要
例)トランジスタラジオ(情報取得) 石油ストーブ(冬場の暖) 手動によるサポートアイテム(照明・携帯電源)→意外と持っていた
まとめ
総じて、重度障害者を抱える身としては、避難のあり方、備蓄(生理的欲求を満たすもの・避難生活に安心を提供するもの)について情報が不十分。緊急時には大混乱になることが予想される
サークルエコーとしては、さらに議論を深めながら、基本シナリオを検討・作成していくことが必要と考える
ただ、行政はじめ地域の協力が必要であるため、中林先生はじめ専門家の方々には、政府などへの強い働きかけをお願いしたい
個人的には、中林先生のレポートならびに別府市のインクルーシブ防災の資料(日本財団のHPより取得)を県議に情報提供すみ。15日に県議会で質問してもらうことになっている
以上
返信全員に返信転送 |