日常の経験を通して工夫していること

行動を起こすための「きっかけづくり」

1.発動性が低いことへの工夫=きっかけを作ってあげる。

妻の主な症状

記憶障害、遂行機能障害、失行、意欲・発動性の低下等そして病識が無い。

例1:車の乗降の際、踏み台を置く

「踏み台は足を乗せるもの」という経験・意識があるので、段差を楽にすると同時に足をスムースに動かすきっかけにつながる。

例2:起床後の洗顔の時

洗顔といってもいろいろな動作の連続で何からするのか迷う。促す方法として一つ一つの動作を具体的に伝えるようにしている。少し前にでて、手を出して、蛇口を上げて、両手で水を受けて、というように。

例3:発語を促す、声を出してもらうこと会話をすることは介護者にとっても心が和むもの

・挨拶やお礼の言葉などがなかなか出ないので促す。
・起床時の挨拶はまず名前を呼んでからするようにしている。
・散歩のとき表札を読ませたり、諺(いろはかるた)の出だしを私が言って後を続けさせる。
 例えば 私(犬も歩けば) 妻(棒に当たる)

2.記憶に関して

例1:出かける際の注意として

「何処へ」と聞かれたのがきっかけ。行き先をはっきり言ってあげる。健常であれば前日の会話等で何処に行くか分かっているはず。
前日話しても忘れてしまっているので出発の際に改めて言うようにしている。言うことによって心構えもできるようだ。
到着したら入口に書かれている病院名などを読ませる。

例2:漫才や落語などで

笑い顔を見たいのでそうした番組(「笑点」等)を見せるようにしているが時事問題をもじった笑いは分からないはず。日常の出来ごとを見たり聞いたりしても記憶から消えて行っているため関連付けができない。

例3:娘の結婚

結婚式での花束贈呈の時は感激の涙だったが、後日写真を見せても浮かぬ顔。先日も結婚した話をした時「まだ12歳」なのにと発した。子供(孫)もできたといっても不思議そうな顔をしている。
子供はいつも小さい頃の記憶しかないようだ。そして新しい出来事は忘れて行ってしまう。

タイトルとURLをコピーしました