脳損傷・高次脳機能障害
   サークルエコー
本文へジャンプ

 

SSKU

vol.31(2008年2月号)

 

サークルエコーとは
事故や病気によって脳にダメージを受けると、
新しいことが覚えにくくなったり、
意欲が低下したり、
感情のコントロールが難しくなるなどのため、
社会生活の様々な場面で
問題が生じることがあります。
このような後遺症を高次脳機能障害といいます。
目に見えにくい障害のため、
社会の理解を得にくいこと、
したがって現行の福祉制度を
利用することが難しい点が
大きな問題となっています。
サークルエコーは、
高次脳機能障害をとりまく問題の中で、
特に日常生活に「介護」の必要な
重度の障害について取り組んでいます。
  目次
ニュース
根気よく「ガッツ!」の精神で支援する
レポート
緑と紅葉のなかを散策したえこーたいむ!
報 告
地域に暮らす
連載
・(心のファイルから)
 みんなが笑っていると、一緒に笑ってくれる
・(喜怒哀楽)
 今年のお正月
単発
・東京高次脳機能障害協議会(TKK)が NPO 法人に!
・Happy New Yea

 

VIVID セミナー《はじめの一歩……ともにつくる支援》橋本圭司氏講演から
根気よく「ガッツ」の精神で支援する

東京都武蔵野市・高橋俊夫

TKK 加盟団体の一つである VIVID(ヴィヴィ)は昨年 7 月 NPO 法人に認証されました。これを記念し、昨年 12 月 16 日にセミナー《はじめの一歩……ともにつくる支援》を開催しました。基調講演は東京慈恵会医科大学附属病院のリハビリテーション医 橋本圭司氏でした。タイトルは「高次脳機能障害にどう対応するか」です。以下その要点を報告します。


 橋本先生は、「ポイントは高次脳機能障害の症状とその対応法です。高次脳機能障害は良くなるということ、そしてリハビリは病院でというイメージであるが、むしろそれ以外の場所に秘訣がある、この点を理解してほしいのです」と前置きをした後、講義が始まりました。

脳の三つの機能

 脳には、@運動機能、A感覚・知覚機能、B高次脳機能という三つの機能があります。
@の運動機能とAの感覚・知覚機能は大脳皮質の約1/3であり、リハビリ医学はこの1/3が中心でした。残りの2/3である高次脳機能については、外からよくわからないものだから見過ごされてきたのです。脳の2/3を占めていることからにして、高次脳機能はとても重要であるのは疑いもないことです。
 解剖学の養老孟司先生は著書『バカの壁』(新潮新書)のなかで、脳のなかには入力をx、出力をyするとy=axという一次方程式のモデルが考えられると述べています。この式を脳の機能に当てはめてみると、入力情報x は「知覚機能」を、反応y は「運動機能」を指しているのです。さらに、知覚機能から入手した情報x には脳のなかでa という係数がかけられています。このa は情報処理と考えます。係数a は、その人の経験によって決まり、a に影響を与える「経験」を、経験値bとすると、y=ax+b という式が脳のなかには成り立っているのではないでしょうか。
 比較的頭の後ろ側から入ってくる入力情報xに、前頭葉、とくに前頭前野が係数aをかけて出力していく。たとえば美味しい物を後頭葉が見る、見た情報xに美味しそうだなという係数aがかけられ、美味しいものは食べたいという経験値bがプラスされ、唾液が出るのです。このy =ax+bという数式こそが高次脳機能なのです。

意識は前頭葉で生まれる

 ほかの脳の機能と比較して、自分でコントロールするという「意識」というのは前頭葉で生まれるのです。脳をコントロールするには前頭葉を鍛えることがキーワードです。
 今までの医学の教科書では、「記憶障害とは? 遂行機能障害とは? 半側空間無視とは?」というようにそれぞれの症状ごとに定義し、対応法を示しています。
 たとえば記憶障害があると、ついメモリーノートが有効だ、スケジュール表が有効だと飛びつくわけですが、記憶障害の人にいきなり「メモとって」と言ってもダメなのです。ボッーとしている人、疲れている人、いらいらしている人に「メモを取れ」と言っても取らない。集中していない人に取れといても取らない。メモの意味が理解できない人に言っても取らないでしょう。
さて、どうしたらいいのでしょうか。
 まずは、眠い、疲れたという人は集中できません。人間は起きていられて、はじめてガマンできるようになるのです。ガマンできるようになって、はじめてやる気が出てくる。やる気が出てきて、はじめて集中できるようになる。集中できて、はじめて言っていることが理解できる。理解できて、はじめて覚えられる。覚えられて、はじめて計画して実行することができ、合理的にそれをまとめることができる。そして、最後に自分のことに気がつくのです。
 高次脳機能障害のリハビリテーションは、その背景にはさまざまな要因があることを理解しなければいけません。記憶障害だからといって、あたかも1本線を結ぶかのように「メモをとって」と言っても効果はありません。原因はさまざまです。集中できなくて覚えられない、覚える気がなくて覚えられない、覚えているがそれを活用できないから見た目は覚えていないように見えるのかもしれないのです。
 原因によってリハビリのアプローチは異なるということを知らなくてはなりません。
最も重要なことですが「障害を受容させる」と言う言葉があります。たしかにどこかの時点で障害に気づくことは必要なことです。
しかし、記憶障害の人に向かって「あなた記憶障害ですよ」と告げるのは、非常に酷なことです。大切なことは、起きられるようにして、がまんできるようにし、やる気を出させる、やる気がでたら集中させて言葉を理解させる、覚えさせる、物事を計画して実行できるようにする。すると、はじめて「自分は、高次脳機能障害だ」と気づくのです。人間はできてはじめて、自分の問題に気づいていくのではないでしょうか。「できないことをわからせないとリハビリテーションが進まない」ではなく、「できたらわかるようになる」というように、私たちは発想を転換していかねばならないのです。
そして、障害でできないことを見つけるのではなく、当事者に何ができるか、できることを見つけて褒める。すると、できないことに気づく、このような道筋で当事者は障害を受容していくのです。

大切なのは「ガッツ!」

 神経疲労(易疲労性)という症状
 脳損傷の人は本人が疲れていないといっても、疲労があるのです。なぜ、疲れていないというのか。それは、気づいていないからです。そのため、「疲れているでしょう」と言うと怒ってしまいます。脳損傷の人は疲れるからイライラする、余裕がない、やる気もない、やる気もないから集中できない、こういう悪循環にはまっていくのです。
(サイン)
 欠伸が出る、動きがスローモーションになる、目の前に霧がかかっているようだと話をするようになったら疲れてきたというサインですので、周囲の人は気をつけてください。
(対応法)
 姿勢を正し、深呼吸し、水、お茶を一口飲む。すると、疲れが取れます。何が違うかというと、姿勢を正すことで視野が広がる、刺激が増える、覚醒があがります。


 講演では、神経疲労のあと、意欲・発動性の低下、脱抑制、注意・集中力の低下、失語、記憶障害、遂行機能障害、病識の低下のサインと対応法についてお話がありました。
 橋本先生は、患者さんを支援するとき、「ガッツ」が大切だとお話しました。患者さん本人の気合いはもちろん、周りの気合いが大切だそうです。
 橋本先生が主宰する「オレンジクラブ」では、空いた時間をどう埋めていくかをとても大事に考えており、笑い、遊び、芸術、人との繋がりに時間を割いていて、参加者が「オレンジクラブ」にきて笑って帰れることを心がけているそうです。なぜ、笑いが大切かというと、笑うとスッキリするからという明快な答えでした。
 橋本先生が医者になった10年前には、何ができないかに主眼がおかれていたそうですが、いまでは何ができるかと考えるようになったともお話されました。ポジティブな行動支援というのが重要で、できることを見つけてドンドン励ますことが、リハビリのヒントになるというのです。
 橋本先生の患者さんに、大学に通っている人がいました。その人は電動車椅子を利用していたので、大学の食堂に入れなかった。そこで大学はその人が食道を利用できるように設備を整えてくれたそうです。その人の障害はどこも良くなっていないけれど、周りが変わったことによって彼は笑顔を取り戻したという話はとても心に残りました。
 私たちは、高次脳機能障害を訓練でよくしてから、仕事に戻ると考えがちですが、良くなったから仕事に戻るのではなく、本人の居場所を見つけてあげる、すると日常生活がよくなり、当事者に笑顔が見られるようになるそうです。
 以上が講演の内容ですが、私も自宅でもできることが多くあるようです。工夫しながら、根気よく「ガッツ」の精神で続けて見たいと思います。

患者のすべてがリハビリを受けられるのか?

 私が思うのは、患者のすべてがリハビリが受けられるのか、です。障害が重かったりする理由で、リハビリしてもどうにもならない患者がいるのではないかです。そして、身近に高次脳機能障害を対象にしたリハビリの病院がなかなか見つからないことです。
 福祉的には家族の負担をいかに軽くするかです。動き回る人、行動が激しい人の家族は日々の見守り、対応が大変です。家族の負担軽減のために当事者の居場所が必要です。リハビリまでは待てない、リハビリ前の段階で対策が必要な人がいます。その大変さを取り除き元の生活の70パーセントぐらいは維持したいものです。
 身体のリハビリと違い、目に見えない、見え難いためにすべてがなかなか進まない。このわからないことを理解し、手探りでも良いから、強引でも良いから、すべてが動き出さないか……。
 私も読みましたが橋本医師の書かれた下記の本をお勧めします。より高次脳機能障害の理解に繋がると思います。
『高次脳機能障害―どのように対応するか』(PHP新書) 
『高次脳機能障害がわかる本』(法研)

 

報告

地域に暮らす

東京都調布市・伊地山敏

2007年11月17日、調布市で生活講習会・福祉講習会が開催され、伊地山さんが調布市からどのような支援を受けてきたのかを発表しました。

せっかくだから、前に進みましょう

 今から10年前の大学2年の夏に、ダイビングの講習中に溺れ、一度心臓が止まった娘は、40分間の心肺停止のあと、息を吹き返しました。現場にたまたま居合わせた、インストラクタートレーナーや救命救急の医師が必死に心肺蘇生をして下さったお蔭です。言葉では言い表せないほど感謝しています。
 しかし、長時間にわたり、脳に酸素がいかなかったため、とくに記憶障害の後遺症が残りました。このため記憶の難しい娘にとっては住み慣れた地域で生活することがとても重要となりました。
 たとえば、この地から引っ越した場合を想像します。そこでは何もかも新しく覚えなければならず、ゼロからの出発になります。ところが、3歳から住んでいるこの地、調布市は20歳で事故になるまでの思い出が、体にも頭にも一杯詰まっています。目に入る景色やお会いする方々に思い出を重ねあわせ、何かを思い出すヒントに溢れています。活動や行動範囲に広がりを持たせ、自分らしさを発揮しながら、豊かに暮らせるのは、まさに長年暮らしたこの地なのです。
調布市として、地域で暮らしやすくするために決めたキーワードが2つ。
その一つは「一人一人を大切に」。もう一つは「一人で生きない」です。
「一人一人を大切に」の実践として私が感じた「調布市障害者地域活動支援センター ドルチェ」の取り組み姿勢です。
 娘はドルチェのデイ・サービス「クローバー」に週1日通っています。送迎バスの利用から切り替えた3年ほど前からは、行き先の案内を書いた腕輪を使い、一人で通いだしました。記憶ができにくくても同じことを繰り返すことで学習し、できなかったことができるようになっていきました。そんな娘ですが、今までで一度だけ迷子になりかけたことがありました。
デイサービスの帰り、福祉センターからバス停まで、自分で帰れるようにと、職員さんは交代で黒子になり、後を追ってくださいます。あるとき、職員さんは足の速い娘を見失いました。いるはずのバス停にも娘の姿がありません。びっくりされて、家に電話を下さいました。家族が娘の携帯に電話をしたら、家に向かうバスのなかにいて、「バスに乗ってるんだから、電話なんかよこさないで」と逆に注意されました。折り返し急いで職員さんに電話をし、安心していただきました。後日、何名かの職員さんと私とで、こういう場合どうするかについて話し合いの場がもたれました。
 見失ったのはその一度きりですが、この件は職員さんや私の心にブレーキをかけるに十分の事件でした。親の私がそうなのですから、職員さんが躊躇されるのは当然のことです。再度隣に寄り添って歩こうかという話も出ました。ところが職員さんのなかから「何年もかけて、せっかくここまで一人でできるようになったのだから、もう一度、前に進みましょうよ」と声があがりました。安全は何より大切です。でも、足踏みをしたら、せっかくの回復も打ち止めになる懸念もあります。
 失敗にためらわず、どうすれば安全を確保できるようになるか、話し合いの場を設け、一人一人を大切にし、きめ細やかに、前向きに対処する、その姿勢に頭が下がりました。

私を待っている人がいるんだよね

「一人一人を大切に」していただいているお話をもう一つ。
我家に偶然、家族全員が揃った日がありました。娘に問いかけました。「ユウちゃん、皆が集まる日はめったにないから、今日はクローバーを休んで、家族で出かけない?」そうだねーという言葉がかえってくると思いました。ところがです。あの記憶の難しい娘がこう言ったのです。「クローバーには私を待ってる人がいるんだよね。どうしようかな?」「ええっ、そうなんだ……。でもね、家族も皆が顔を合わせるってそうないことだよ。考えてみてよ〜」しばらく一人で考えていました。が、おもむろに、「やっぱり私を待ってる人がいるから、今日はクローバーに行く」。
 娘の世界が確実にできていると思い知った日でした。昨日や今日の記憶が言えない娘ですが、積み重なったものは記憶に残るんだと実感しました。と同時に、クローバーの職員さん、介護員さん、利用者の皆さんが居心地の良い場を作ってくださっていることを、娘の言葉、様子から察することができました。

若者たちの活動の場ができた

 調布市の姿勢の2つめ。それは、「一人で生きない」場つくりが実践されていると私が感じたドルチェの取り組み姿勢。
2007年ドルチェでは、調布に住む若い中途障害者の余暇活動の場つくりを始めてくださいました。
 調布市の既存の受け皿には中高齢の成人や子供向けはあっても、若者向けの受け皿だけがスポッと抜けていたのです。若者の場は必要との意向です。障害を負わなければ、同世代の仲間と一緒に活動したり遊んだりの交流を重ねていたことでしょう。これこそ、孤立しがちな障害を持つ若者に必要な余暇活動です。そこで、職員さん、当事者相談員、当事者等で話し合いの場が持たれました。活動に先立ち、当事者のできることできないこと。どういうフォローが必要かを、職員さんや当事者相談員の皆様に、当事者との時間を持つことで実際を知っていただくことになりました。
 5月には、第1回として、お台場の「ひばりカフェ」に行きました。車椅子の男性、車椅子の女性、20代のボランティアさん、娘と合わせて8名くらいです。
10月にも集まり、次の活動をどうするか話し合いました。次回からは、当事者の皆さんと職員さん、当事者相談員とで、月に1回集まることになりました。将来に向け楽しみな活動です。

自分らしく生きられたらいいなぁ〜

 地域でもっと暮らしやすい生活に向けた調布市への要望は、@高次脳機能障害者へのガイドヘルパーのさらなる普及を。Aグループホームに入る前の1泊のお泊り会から始める体験宿泊があるといいのですが……。B高次脳機能障害者への理解を。
娘には、地誌的障害があります。本人の活動と行動範囲を広げるためには、どうしてもガイドヘルパーが必要です。調布市では他の地域に先がけて、自立支援法のもと、2006年10月からガイドヘルパーの制度ができました。娘はこの制度を活用できたことにより、行動範囲を広げることができました。
 高次脳機能障害者は、コミュニケーションがうまくとれない場合があります。考えていても、引き出せないのです。たとえば、「高次脳機能障害者とのコミュニケーションのとり方」などの講習会を一般市民に向け開いていただけたら……と思います。
 娘は、記憶することが難しいので、前もって聴き本人が書き留めていた要望の言葉を読み上げます。構音障害があり、皆様に聞き取りにくいことがあります。


悠子の言葉
【自分らしさを大切に生きられたらいいなぁ〜と思います。】
市民の皆様、これからも障害者への理解とご協力を宜しくお願い致します。

 

I want to ask the poeple include myself wasting things,as usual.
When we are cooking,thinking vegetables.
They are in plastic bag, yesterday ,
I got persel.That had a lot of papers and plastics as cushion ,
they became garbages.Garbages,we have to burn,
it means emiting harmful gases the gases are cause of global warming.
But,people don't care .What do you want to?
Human have to extinct,but other lives on the eath have not to.


僕は人、自分自身に問いたい。
「何がしたい ? 望みは何 ?」
生活は毎日たくさんのものを浪費する。
料理をするのにも。
野菜を使う。野菜はビニール袋に入っている。
ビニールはゴミになる。ゴミは燃やさないといけない。
燃やす = 有害なガス = 温暖化。
でも気にする人はいない。
人間は滅亡するけどその他の生物は道連れにはできない。

 

レポート
緑と紅葉のなかを散策したえこーたいむ!

  2007年12月1日、ヨシ君が通っている「あゆたか」を初めてお借りして「えこーたいむ」を開催しました。えこーたいむには、あゆたかの福島誠先生も参加。話し合いが終了後、総勢13名は車3台に分乗して、近くの「東高根森林公園」へ。約2時間余り、散歩を楽しみました。高橋まり子さんが、参加者に感想をインタビューしてくださいましたので、紹介します。  
 

あゆたか・福島誠先生
人は昔から水のある安全な所に住んでいたと言われています。多摩川の水に恵まれ、シラカシの原生林に囲まれた台地、東高根森林公園はエコーという名のもとに集まった方たちを、それこそ「待ってました」と言うように迎えてくれたようでした。「多摩正宗という地酒が有名で……」と私は相変わらず。「この木はね」と高橋 ( 俊 ) さんは、プロの職人としての実力を。「公園はどこなの ?」という大島ゆきちゃんは、アスレチックに登ったり、ブランコしたり……。「さぁ、帰ろう !」とみんなが立ち上がると「まだ遊んでない !」と叫ぶ。一人一人がそれぞれのペースで心と体を遊ばせることができたひととき……。
春の訪れとともに、またのご来園を ! と水の流れ、木々の呼びかけが聞こえてきそうな今日このごろです。

 

 

田辺さん
5 〜 6 年前まで何度も行った公園、あゆたかの人たちと、お父さん、ダイと、私と。ダイが外に飛び出さないか心配でした。今日は久し振りでしたが、ゆったり楽しめました。

 

ゆきちゃん
ヨシ君と坂をおりたとき楽しかった !

 

 

村田さん
「よ〜い、どん ! ゆきちゃん待て待て〜 ! 池に落っこちるよ!」

 

高橋(俊)さん
紅葉のすばらしさ、高低のある公園、あきない公園でした。

 

 

西田さん
ゆきちゃんとヨシが楽しそうに遊んでいました。 

 

 

大島さん
紅葉がとてもきれいで、皆で見られて楽しかったです。

 

田川さん
とても静かでのんびりとしたところでした。

 

 

高橋(ま)さん
13 人で森の中へ……。静かな森ではジョギングをしている人たち、ボール投げで遊ぶ親子、散髪をしてもらっている男性、切り株に腰を下ろし三味線を弾いているとてもステキなご婦人……。みんな思い思いに森の中で心地良い時を楽しんでいます。私たちも早歩きの人やゆっくりゆっくり歩く人、かけっこしたりじゃんけんしながら歩く人、木や草花に目を、足を、止めながら歩く人……。みんなが好きなように歩きます。目の前に広がるのは木々の緑と紅葉、黄葉のコントラスト、その美しさはまるで絵のようです。思わず「きれ〜い !」。歩きながらみんなの笑顔がこぼれます。久々の「散歩タイム」は、『東高根森林公園』を足の向くままゆっくりゆったりリラックス。楽しい午後のひとときでした。 

 

 

東京高次脳機能障害協議会(TKK)が NPO 法人に!
 当会をはじめ、在京の高次脳機能障害支援 10 団体による東京高次脳機能障害協議会(TKK)は、2007 年 9月 9 日にそれまでの任意団体を解散、NPO 法人の設立総会を開きました。そして、暮も押し迫った 12 月 26 日に特定非営利活動法人東京高次脳機能障害協議会として新たな船出をしました。
 法人化への契機となったのが、昨年 7 月 8 日に開催した TKK のはじめてのシンポジウム『ここからつくろう!支援と啓発』です。このシンポジウムを 10 団体の力を結集して成功させたことが大きな自信となり、余韻も覚めやらぬうちに NPO 申請に向けて準備をしてきました。
 首都東京に、多様な団体からの人材を得て高次脳機能障害支援団体としてまとまったことは、これからの高次脳機能障害者支援に様々な影響を与えられる力になるものと確信しています。
 TKK の役員は以下のとおりです(サークルエコーから、田辺と高橋がはいっています)。
理 事 長:細見みゑ
副理事長:今井雅子、田辺和子、矢田千鶴子
理 事:池田敦子、太田三枝子、小澤京子、高橋俊夫 細見好昭、矢野久善
監 事:板野遵三郎、山嵜サカエ
NPO 法人東京高次脳機能障害協議会事務局
107-0062 東京都港区南青山 2-14-14
TEL/FAX 03-3408-3798 
ホームページ http://www.brain-tkk.com

TKK、シンポジウムの報告書を発刊
2007 年 7 月 8 日、TKK が日本財団で開催したシンポジウム『ここからつくろう ! 支援と啓発』の報告書が完成しました。販売価格(送料込み) 1 冊 700 円 、2 冊以上は 1 冊 500 円 です。
ご購入は、住所、氏名、電話番号、ご希望冊数をご記入の上、TKK 事務局(FAX:03-3200-8970)、または、ホームページ http://www.brain-tkk.com で、お申し込み下さい。

 

サークルエコー行事&会合報告
11/8 第 1 回 区西南部高次脳機能障害者支援地域ネットワーク連絡会……JR 東京総合病院(田辺)
11/8 挨拶・懇談……原宿の丘、渋谷区役所、渋谷社協 etc(田辺)
11/9 施設利用等ヒヤリング……狛江(田辺、塚下、片岡)
11/11 調布ドリーム・ドリームサロン 10 周年記念『高次脳機能障害・どのように対応するか』……調布(田辺、西田) 
11/14 TKK 役員・委員会…… 世田谷ボランティアセンター(田辺、橋 2)
11/15 会報印刷……多摩センター(高橋 2、西田) 
11/17 えこーたいむ……高橋宅・ 会報発送作業(田辺 2、西田 2、高橋 2、田川、伊藤、村田、廖 計 10 名)
11/17 生活講習会・福祉講習会……調布市福祉センター(伊地山 2)
11/18 マリン横須賀……横須賀市保健所(田川)
11/18 卒論のための調査 / インタビュー 東京福祉専門学校生徒(3 人)……狛江(田辺)
11/25 脳外傷友の会「ナナ」設立 10 周年記念行事 & 神奈リハ講習会……神奈川労働プラザ(田辺、西田、伊地山 2、田川 2)
11/28 第 12 回東京都障害者福祉交流セミナー……都庁(田辺、伊地山 2、橋 2、今仲 2)
11/28 東京都高次脳機能障害者実態調査検討委員会……都庁 ( 田辺)
12/1 えこーたいむ……あゆたか・東高根森林公園(田辺 2、西田 2、高橋 2、田川 2、大島 2、 村田、高橋ま、福島先生 計 13 名)
12/3 福祉研修プログラムセミナー……スウェーデン大使館(田辺)
12/5 JDF セミナー 『国連障害者権利条約と国内法整備セミナー』……中野サンプラザ(伊地山)
12/6 サポート研……池袋・立教大(田辺)
12/16 ヴィヴィ NPO 設立記念セミナー『はじめの一歩ーともにつくる地域支援ー』……新宿(橋 2)
1/11 多摩地域支援ネットワーク・立神粧子講演会……国分寺いずみホール(田辺、高橋 2、伊地山 2)
1/18 挨拶 & 懇談……恵比寿・ワークセンターひかわ(田辺、高橋 2、西田 2)
1/19 えこーたいむ……高橋宅(田辺、西田 2、田川 2、高橋 2、大島 2、村田、高橋ま  計 11 名)
1/20 TKK 役員会……大久保・関東 IT ソフトウェア健保会館(田辺、高橋)
1/20 マリン横須賀……浦上台・シャローム(田川)
1/24 赤塚光子氏講演『障害者自立支援法の現状と課題』……調布市福祉センター(伊地山 2)
1/26 講演会『これからの障害福祉』……三鷹・にじの里(田辺)

 

心のファイルから

みんなが笑っていると、一緒に笑ってくれる

神奈川県茅ヶ崎市・外丸ひろみ

なぜ、歩けなくなったの? 

 私たち家族が夫の在宅介護を始めて五年半が経ちました。
夫は平成13年11月急性心筋梗塞を発症、心肺停止になり、低酸素脳症がもとで自分では何もできない状態になってしまいました。
 茅ケ崎市立病院のリハビリの先生の懸命な治療を受け、3カ月経った頃には、順調なときは1日延べ700mもの歩行ができ、小さなおにぎりを自分で食べたり、コップを両手で持ち替えることもできるまでに回復いたしました。
 4カ月頃、より回復の可能性があるとの主治医の判断もあり、入院を受け入れてくれたN脳血管センターへ転院しました。
 希望と期待に溢れ、自宅から車で1時間程かかりましたが、毎日見舞いました。2週間ほど過ぎた頃、面会の回数をあけるように依頼されましたが、洗濯物を口実に1日おきに面会することで承諾しました。
 しかし、その頃より大声を発するようになり、転院2カ月後には立つ事もできなくなっていました。その状態に驚き、主治医に「大声を出すのはどうしてか?」「なぜ、歩くことができなくなってしまったのか?」と質問したところ、「わかりません」「人間は日々衰えているのです。私もそうです」と、納得のいかぬ答えが返ってきたのです。
 また、別の病院関係者からは、「ここは社会復帰を目指す人が入る病院なのに、なぜ入院してきたのか!」と吐き捨てられました。原因もわからず、身体能力がみるみる衰えていく夫の状態からみても、自宅での生活は想像すらできませんでした。
 入院していれば安心もあり、少しでもよくなってほしい一心で病院にすがっていた私でしたが、たびたびの主治医との面談のなかで、退院後のほかの病院は紹介しないともいわれていましたし、外泊も回数を重ねていくうちに、退院してもなんとかなる気になっていました。不思議なほど気持ちが吹っ切れていました。

お父さん、家に帰ろう!

 退院の日、朝一番で迎えに行った息子が「お父さん退院おめでとう。家に帰ろう」といったとき、ずっと無表情だった夫が初めて ?ニコッ?と笑ってくれたのです。私はおもわず口からでました。
「お父さん早く帰ろう。ここに居ることないよ」と。
 現在は月1回の循環器外来への通院だけで、日常生活では車いすに座っていられる時間も以前より短くなってしまったり、大きな声も出すことも多いのですが、日頃から子供たちの協力もあり、シャワー入浴もしていますし、陽気のいい日は庭などにでます。絶対に家族が無理をしないという話し合いのなかで、できることだけ行い、平凡な日々を過ごしています。 
 ときには問いかけに首を振ったり、瞬きで返事をしてくれているような気がします。
皆が側で笑っていると一緒に笑ってくれるときもあります。
そんなときは皆の笑いは倍になります。動かなかった右手も毎日マッサージをしていたら、頭を掻いたり、目をこすったりできるようになっています。
 この生活が最善かはわかりませんが、ゆっくりと一緒に生きていこうと思います。

 

理解を求めて 〜会員の広報活動〜

発表
伊地山敏・ユウコ「生活講習会・福祉講習会〜調布の福祉を知って ! みて ! 〜の第 2 部当事者発表」
(2007 年 11 月 17 日)

 

Happy New Year

 

みなさんから年賀状をいただきました!
みなさんにとって、今年も良い年でありますように!

 ユタカさんから e メールの年賀状です。

しゅじへ
ドカ止めてヤマハにしたのか ? どして KAWASAKI じゃないんだ。バイクで初詣にいったか ? 二輪はいい。風を感じるからな。事故を起こすなよ。命は一つだからな。
以上

おしだ〜
お前 元気か ? 生きてんのか、死んでるのか ? 元気で医者やってんならいい。医者も厳しいだろう。死にそうになるまで働かされるんだろう。医者が死んだら落語になるぜ。
お前は穣の為に元気でいろ。 
以上

まさみち
年賀状すまんな〜。 俺は出さない主義。でも貰ったら嬉しい。 写真は子供か ? 元気そうだな。 俺の子供も大きいぞ。大学も近いぞ。 俺もそろそろ働くか ? 俺達もおっさんだから体に気をつけて働こうぜ。
以上

かほる ながぬま
年賀状ありがとう。俺は元気。今年はバイクに乗って、ハイウェイをかっ飛ぶぜ。これが俺の夢。お前の夢は何だ。 
以上

のぶえ たに〜だ
お前が 50 歳ならおれも 50 だ。腹筋 30 回はあめ〜よ。ひねりを入れて 100 だよ。疊が擦り切れるまでやるんだよ。
効果が現れて良い女になれる。俺なんて 5 年間、ウエイト 60kg keep だぜ。今年も宜しくお願いします。な〜んちゃてな (^。^) 
以上 終わり

ゆきたまい殿
お前のご多幸を祈って乾杯。おばさんバレーでも再開したら ? 筋肉おばさんになってかっこよくなるぞ (^・^) 
以上
 

ゆきたまいさんから楽しい返信をいただきましたので少しご披露

ご心配にはおよびません。「ビリーズブートキャンブ」
で日々腹筋を鍛えまくり☆ 割れた腹筋おみせしたいわ〜 (^_-)- ☆ 

 

喜・怒・哀・楽

みなさまからのお便りコーナーです。
伊地山までお寄せください。

今号の「喜・怒・哀・楽」は、「受けている支援・受けたい支援」です。なかなか難しいテーマのようでしたが、秋永さんからお便りを頂戴しましたので、ご紹介します。

我が家のおせち
       神奈川県相模原市・片岡法子

 主人 33 歳、私 23 歳、10 歳年の差で結婚した私は、当時何もできない主婦でした。
 簡単なパスタなどはできても、煮魚はしょっぱかったり、お汁のなかに具が泳いでるような煮物だったり、まるで人様には出せない料理を一生懸命作っては主人に食べさせていました。
 やさしい主人は、まるで子供のおままごと料理を文句ひとつ言わず食べてくれました。
 そんな私が結婚一年目からおせち料理に挑戦しました。
 まずはできる前からご褒美と言って、梅の花が描いてあるかわいい重箱を買ってもらいました。材料を買い揃え、31 日の夕方まで大掃除をして、それからおせち料理を作るのですが、慣れない私は料理本を片手に、本どおりに計量スプーンで計り必死に作りました。
 最初の頃は朝方までかかりました。でも、主人も寝ずに付き合ってくれるのです。直接料理は手伝わないものの、キッチンからは紅白の歌番組などが観れないからとラジオをつけてくれたり、おもしろいことを言って笑わせてくれたり……。一年のうちで一番存在感があったかもしれません(笑)。
 主人が倒れてから何が一番さびしいかと言えば、大晦日の夜に黙々と一人でおせちを作っているときに、主人が側にいてくれないのがさびしいですね……。
 それは、6年経った今でも変わりません。思い出してはウルウルしてしまいます。何をしてくれるわけじゃないけれど、側にいてくれるだけで暖かさを感じていたんですね。
 でも、今年はちょっぴり夜更かしできるようになった娘が、「今年こそはおせち作らない!」と息巻いてる私をなだめすかし、「私が一緒に作るの手伝うから!」と説得してくれました。おかげで結婚 20 年。20 回目のおせち作りも無事終了しました (^^)v

ナノ便り
第 2 回ナノ祭り 障害持った人も健康な人もダンスで Hello Tomorrow 「三郷・ナノ祭り」
ナノ祭 2007 STEP U「Hello Tomorrow」( 地域で共に生きるナノ主催、三郷市ほか後援)が 9 日、三郷文化会館大ホールで開催され、「だれもが心豊かに支え合い助け合う社会」に賛同する 6 チーム 106 人が出演。老いも若きも障害を持った人も健康な人もダンスを通じて一つになった。今回は、地域に伝わる『中川舟唄』をベースに作詞・作曲をした『中川水景緑土水』を披露。オリジナル衣装は AVON「Hello Tomorrow 基金」助成を受け作成し、出演者全員が AVON スタッフに化粧を施され、力強く踊った。高次脳機能障害の家族会として 5 年前に発足したナノ。地域の誰もが分け隔てなく大切にされ「お互い様」と言えるやさしい街づくりを目指している。ナノ代表でダンス指導者の谷口眞知子さんは「あす何が起こるかわからない。つまづいても立ち止まってもゆっくり一歩ずつ歩いていこう」と呼びかけている。
(「東武よみうり 2007 年 12 月 17 日」より転載)
フレンズ便り
講演会 「< 高次脳機能障害とはなんだろう > ーその理解と支援のためにー」
日時 : 平成 20 年 2 月 15 日(金)午後 1 時 30 分〜3 時 30 分
場所 : 瀬戸市保健福祉センター(やすらぎ館)5 階
講師 : 岐阜医療科学大学保健科学部看護学科教授 阿部 順子氏
主催 : 瀬戸保健所(協力 : サークルフレンズ)

 

今年度も賛助会員へのご協力宜しくお願いします。
年会費(4月〜3月 ) 1 口 2,000 円
郵便振替 00180-0-546112 サークルエコー 
正会員 ( 当事者家族 ) は、入会金1,000円 年会費 3,000 円です。

 

脳損傷・高次脳機能障害者のケアシステムに学ぶ 
オーストラリア・クインズランド訪問研修 8 日間

2007 年 7 月 8 日に TKK 主催のシンポジウムで基調講演をしたオーストラリア・クインズランド脳損傷協会のジョン・ディケンソン氏の協力を得て、現地視察研修のプログラムが組まれました。脳損傷・高次脳機能障害者支援に関わる多くの方々のご参加をお待ちしています 。
(詳細は、TKK http://www.brain-tkk.com)
実 施 期間 平成 20 年 5 月 17 日(土)〜 5 月 24 日(土)6 泊 8 日
訪 問 先 オーストラリア・クインズランド州(ブリスベン市、ゴールドコースト市)、クインズランド州内の脳損傷者リハビリ施設、グループホーム、病院等)
募 集 人 員 25 名 ( 最少催行人員 20 名 )
発 着 地 関西空港、成田新東京国際空港
旅 行 代 金 大人 1 人(2 名 1 室利用の場合) 298,000 円
申込み締切日 平成 20 年 4 月 17 日(木 ) ※ただし、募集人員に達し次第締め切ります。
視 察 企 画 クインズランド脳損傷・高次脳機能障害研修実行委員会
企 画 協 力 クインズランド脳損傷協会 (BIAQ) 
お問い合わせ ツーリスト企画(TEL0742-52-3322)

 

2008 年 3 月〜 5 月 エコー行事予定
・えこーたいむ……3/22、4/26、5/24 (場所未定)変更の場合がありますので、ご確認ください。
・多摩エコー……随時
・ナノ……随時
・フレンズハウス(瀬戸市)毎週月曜、火曜、土曜 第 1・3 金曜

 

えこーたいむ 会場 
渋谷区神宮前 4-8-9  神宮前作業所
地下鉄銀座線 / 千代田線 / 半蔵門線
表参道駅下車 A2 出口 徒歩 3 分
 
作品募集! 家族、支援者、サポーターの方の「原稿」,家族の方の息子(娘、夫、妻)が語った、「今日のひと言」,当事者の方の「原稿」、「絵」、「イラスト」、「詩」、「短歌」、「川柳」、「写真」、「手芸作品の写真」、「私のおすすめの本」、「私のおすすめのテレビ番組」、「お気に入りの言葉」など募集しています!


編集後記‡現在、モヤモヤ病による脳卒中で倒れた30代女性の本を制作しています。彼女には構音障害が生じました。彼女の文章です。
『社会復帰すると、できない自分に相対することがたびたびあり、つい考えてしまうのです。「以前の私だったら、こんなことくらい何ともなかったのに……」って。受容してたはずなのに。多分私は一生、こんなのの繰り返しなのかもしれません。そして、これは私だけじゃなく、ほかの中途障害者の人たちもそうなのかもしれません。
自分のからだの障害を認識して、受け入れるまでの大きなひと波を超えても、二つ目の波、三つ目の波……』
障害の受容というのは、まるで人生だな、と思いました。だとしたら、そうそう受容できるものではないと。