高次脳機能障害を考える
サークルエコー
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会報第6号(2001年7月号)
平成13年度定期総会  
平成13年5月19日(土)エコーの活動場所である神宮前作業所で初めての総会を開催しました。会員、賛助会員も含めて23名の出席。エコーの発足に至るまでの経緯と歩み、及び平成12年度の活動報告と会計報告、13年度の活動計画と予算などを話し合いました。
[報告]
@神宮前作業所の場を得ることにより、毎週1・2・3土曜日メンバーの交流と活動の場を広げることができま した。
A会報発行(年4回)を行うことにとにより活動状況を報告できるようになりました。
B相談窓口として、同じ悩みを持った方々と交流を持ち障害に見合った各団体へ紹介しました。
C厚生労働省、関係各機関への働きかけにより、高次脳機能障害者支援モデル事業にあらたに生活・介護支援の 一文を入れることができました。
D船橋市障害者介護支援推進事業の実施に伴い対象者に加わりました。
E朝日新聞・ドキュメントD/D・赤旗等報道機関の取材を受け、広く高次脳機能障害をアピールしました。
Fジャズ・ダンス公演「いるかの夢」に参加し、初めてエコーとして舞台に立ちました。
G協力して下さる方々と散歩、バーベキュー、旅行等、当事者中心の活動もできるようになりました。
H賛助会員144名、会費計755,860円を収めていただき、機器購入、広報活動等に役立たせていただきました 。ありがとうございました。
[平成13年度の活動計画]
@医療機関、国行政、自治体、他の援助機関への働きかけを今後も行うこと。
A高次脳機能障害者・実態調査を都に続けて県にも働きかけること。
Bエコー活動のほかに、他団体との交流会、福祉行事等、交流の場を持つこと。
C当事者は自発的に行動を起こす事が難しい為、各々の趣味等、ゆったり過ごせる憩いの時間を設けるよう心が けること。
D相談機関としては、引きこもりがちな高次脳機能障害者、家族に対して支援できるよう心がけること。
E肥満予防、体調、病気等、早めにコントロールする為の情報の交換、学習をすること。
F神宮前作業所への行き帰り等、家族は電車の中等大変な負担、援護活動をして下さる方の参加を積極的に働き かけること。
Gホームページを立ち上げ予定。
以上、諸課題に取り組みます。国を動かすにはまだまだ小さな力です。志をしっかりと持ち、あきらめる事なく新たな一歩を踏み出していきたいと思います。

                                             2001年 7月 谷口真知子

ダイビング事故の裁判に判決
 「読売新聞」  平成13年6月21日付
朝日、毎日、日経、東京新聞、NHK、フジテレビ等でも報道されました。 
 [ダイビング講習中おぼれ後遺障害 ]
 一億6000万円賠償命令 
東京地裁「インストラクターに過失」 
スキューバダイビングの講習中におぼれ、記憶障害など重い後遺症が残った東京都内の女子大生(24)が、講習を主催したダイビング用品店 の経営会社「エヌズ」(大阪市)とインストラクターを相手に約一億八千万円の損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁の宮岡章裁判長は二十日、「インストラクターには、すぐに救護できなかった過失がある」などとと述べ、約一億六千万円の支払いを命じた。
 女子大生は、講習中に事故に遭った場合でも会社側の責任を問わないという内容の免責同意書に署名していたが、判決は「免責条項は会社側に一方的に有利なもので、社会通念上も合理性を到底認めがたい」と無効とした。
 また、女子大生は、日常生活で介護が必要なため、将来の介護費用も損害と認めた。
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エヌズの話「控訴も含めて慎重に検討したい」 
[伊地山 コメント]
この裁判では2つの大きな問題があり、その1つが責任問題、もう1つが高次脳機能障害者の介護の理解でした。裁判所は2点とも深く理解して下さり、以上の判決となりました。判決後会見を持ちました。その席で高次脳機能障害を広く理解していただけるよう、
○  医療の現状   ○ 福祉行政の現状  ○ 社会の理解を求めて                   
の3点を中心に私共夫婦は話しました。多くの方々に解っていただくことはこれからも課題です。  


     

「あゆたか」でのヨシ語録 
3月から毎週木曜日の日中、川崎市の「フリースペースあゆたか」福島さんのもとで過ごしているヨシ。そんなヨシの「あゆたか」での一コマです。
「ブクブクでぶって言ったこと、言っちゃうぞ!!オイ、ハゲ、いいんだな。」
「腹 へった、 オイ メシ まだかよ!!」
「うそだよ。ごめんな、許してよ!!」  「ほんとに おれってよく働くよなー」
「そういうこと言うから、ハゲっていわれるんだぞ!!」
「福島先生が ツルピカ ハゲマルって言ったこと ばらすぞ!!」
「もうすぐ 笑っていいとも 始まるぞ。 タモリって、森田一義だ。ヨシは義理人情の義だよ。」
「清友軒は キヨトモと書くんだ。もやしラーメンがうまいんだぞ。」


えこーたいむ あれこれ 
[散歩の風景 partT]
スタジオウイの公演「いるかの夢」が大成功に終わり“ホット一息”
仕事が休みなので朝からエコータイムに参加できました。
 お天気がいいので散歩に出かけました。案の定ダイは歩くテンポが早く、ついていくのが大変、あっという間に距離が離れてしまいます。ダイを広場へ誘導しようと試みたが失敗!あまりのうるささにダイは手を横にふりこりゃだめだと思ったのか素通り。“waになって踊ろう”のようにはいきませんでした。ダイのお父さんが追いついたのでタッチ交代。
 今度はマサと歩きました。あっという間にダイ、ゆうちゃん、ユタカとはぐれ二人きりになってしまいました。マサもダイのテンポに合わせて歩いたので少し疲れ気味。そしてマサがあたりを“キョロキョロ”不安と見えて「誰もいない」の一言!「ほんとうだ。誰もいないねぇー。まぁーいいっかお兄ちゃん、ソフトクリームでも食べてゆっくり歩こうよ」と言いながら方向音痴な私は“とても不安”。歩いている人に道を聞きやっと一安心。マサを公衆トイレへ誘導し私もトイレに入りたかったのですが、「ここで待っててね」と言って、もしどこかに行ってしまったら、この人ごみの中捜せるわけがないと思い我慢して帰りました。このように彼らは大丈夫だと思っていても、もしもの事を考えていないと大きな事故につながります。一時も目が離せませんし、マンツーマンの介護が必要です。
 私も昨年ホームヘルパー2級を取得しましたが、老人介護とはまったく違います。娘の絵里子もヘルパー2級を今勉強中で、息子の祐介も夏にチャレンジします。いつもダンスで鍛えている私でさえダイの歩くテンポに合わせるのは大変です。このように若者達と自然な形で接して下さる方が少しでも多くいらっしゃれば、もっと行動範囲が広がり、いろいろなことにチャレンジ出来るのではないかなぁと思います。とてもいい勉強になった一日でした。 

                                                                                           S.S

[散歩の風景 partU]
土曜日の昼下がり 渋谷の街は若者たちで溢れている。
そんな中をサークルエコーの 仲間たちと“お散歩タイム”
5人の若者たちと私たちは歩く、歩く、歩く。右へ行くのも
左へ行くのも 真っ直ぐ行くのも自由 足の向くまま
気の向くままに歩く。

時には 空の青さや 雲の流れ 木々のそよぎに足を止めながら 

雑踏の中でゆっくりと流れる時を感じる。

乾いたのどを潤すティータイムは 弾む会話も沈黙も
すべてが自然で自由。皆の顔がほころぶひとときでもある。
こうして若者たちと歩きながら過す時間は 私にとっても自由で
楽しく 尚且つゆとりを感じる大切な時間となっている。

                                    M.T


娘を介護する日々の中で…                   丹羽章子
 娘が平成7年夏事故に遭い、お医者様から3日以内に病状に変化がなければ最悪のことも考えておいて下さいと言われました。
  その後、最悪の事態は免れましたが、意識不明の状態が続き頻繁に痙攣40度の発熱が続きました。意識が戻らず一生植物人間ですと言われ、目の前が真っ暗になりました。しかし、奇跡が起きたのです。4ヶ月にして意識が戻ったのです。先生方も奇跡だとおっしゃいました。しかし意識が戻ったと言っても、長い間意識が無かった為、腕も手の指も、足も動かず、寝返りすら出来ませんでした。夜何度も、寝返りをさせる為に起きました。口もあまり動かず、はっきりとしゃべることが出来ませんでした。先生には一生歩くことは出来ないと言われました。

  病院より退院許可で、家から近いリハビリを行う病院を紹介してもらい通院を始めました。この頃、昔の記憶は有りますが、赤ちゃんのようで、自分の思っていることは何でも言いました。毎日のリハビリ通院から、1年で食事が自分で出来るようになり、歩行器を使い短い距離なら歩くことが出来るようになった時は、とても嬉しかったです。だんだんとしゃべる言葉も増えました。脳に刺激を与えると良いと聞き、色々な所に連れて行きました。体の回復とともに知能の方も徐々に戻ってきましたが、記憶力が無く、3秒前のことも忘れてしまいます。情緒不安定で突然怒鳴るようになりました。怒鳴るともうどうしょうもありません。しかも怒鳴ったことを忘れて何もなかったように甘えてくるのです。

  そんな状態が続く中、名古屋リハビリセンターを紹介してもらい通院するようになりました。リハビリセンターで言語訓練等を受ける事により、記憶力が少し出てきました。今まで、同じ病気の人が周りにいなく、相談する人がいませんでした。現在は何でもしゃべれる「サークルエコー」の仲間が出来、精神的にとても楽になりました。

  最近微熱が3ヶ月近く続いています。様々な科で診療してもらっていますが、原因が分かりません。熱が続く為歩けなくなってきました。本人も精神的、肉体的に参っている為、熱が少し下がると怒鳴ります。(熱が高い時は怒鳴る元気もない状態です。)

 体調が悪い為歩く事が出来ない娘を、私はおんぶして移動させなくてはならず肉体的に疲れ、怒鳴られるので精神的にも、だんだんと疲れてきました。

  家庭にあっても娘の介護は母親の私に変わる者が無く、私が病気した時に受け入れてくれる所が無いのがとても不安です。お年寄りをあづかる所は有りますが、中途障害者を受け入れてくれるところが有りません。中途障害者を受け入れてくれる所が出来る事を切実に願います。

   

ハイリハ東京からのお知らせ 
 高次脳機能障害「ハイリハ東京」が設立一周年記念の集いを開きます。プログラム内容講演、ピアノ演奏、家族の体験談、会員によるキーボード演奏等日時平成13年8月4日(土) 開場 12時  開会 午後1時〜4時場所江戸東京博物館(大ホール)  JR両国駅西口、都営地下鉄大江戸線両国駅 隣  資料代500円 当日会場でお支払いください。
 7月1日、日曜朝のTBSラジオ「メイコのいきいきモーニング」で、サークルエコーの活動を通しての高次脳機能障害問題が放送されました。中村メイコさん、神津カンナさんの掛け合いにより、障害の説明と、医療、福祉、多岐にわたる問題が的確に紹介され、家族の生の声もわかりやすい構成で電波にのせてくれました。担当の古橋さん、杉田さん、ありがとうございました。(か)
ホームページのお知らせ
3月より休止中のホームページを8月1日より再開いたします。ドメイン名が変更になります。     <http://www.CIRCLE-ECHO.COM>
☆      年会費 (4月〜3月) :  1口  2,000円
☆      郵便振替 :  00180−0−546112   サークルエコー